INTERVIEW08
舞台作品のセールスプロモーション


PEO
PLE
公演事業本部
ファクトリー部
SHIMOKUNI
2014年入社 / 文芸学部
CHAPTER 01
もともと母が大の演劇好きで、幼い頃から一緒に観劇へ出かけていたことから、私自身も自然と舞台に魅了されていきました。特にミュージカルが好きで、お気に入りの作品には何度も足を運ぶほど。だからこそ、自分が演劇を観て感じた幸福感を、一人でも多くの方に届ける仕事がしたいという思いが募り、エンタメ業界を志しました。その中でもホリプロを選んだ最大の理由は、自社で舞台の企画・制作を一貫して行っているためです。1981年から上演を続けているブロードウェイ・ミュージカル『ピーター・パン』や、演劇のシェイクスピアシリーズなど、多岐にわたるジャンルの作品を継続して生み出し続けていることに大きな魅力を感じました。「ホリプロであれば、たくさんの人々に感動を届けることができる」そう確信し、入社を決意しました。
セールスプロモーターの役割は、舞台作品ごとの販売計画を立案し、売上目標を確実に達成するための舵取りを行うこと。具体的には、作品のテーマに合わせてターゲット層を分析し、販売数の目標や販売推移の計画を綿密に策定。その上で、制作プロデューサーをはじめ、共催社やプレイガイド、チケットセンター部門など多くのステークホルダーと連携し、施策が計画通りに遂行されているかを管理します。もし進捗が芳しくない場合は、迅速に課題を分析して新たなプロモーションを仕掛けるなど、軌道修正を図ることも重要な責務。入社当初に、団体セールスを通じて多様な顧客ニーズの把握に努めた経験も活かしながら、多角的なアプローチで集客を最大化しています。良質な作品を創るだけでなく、いかに満員の客席を創り出し、興行として確実に利益を生み出していくか。公演ビジネスの成功を牽引していく責任の大きな仕事です。
CHAPTER 02
渋谷の東急シアターオーブで公演したミュージカル『メリー・ポピンズ』を担当した際、その認知度を高めるため、宣伝チームとともに周辺施設とのタイアップを企画・実行したことです。チケットの販売を伸ばすためには、従来の演劇ファンだけでなく、そのエリアを訪れる潜在層へのアプローチが不可欠だという考えの下、「この作品と組むことで、施設側にどんな集客メリットがあるか」を論理的に提示し、粘り強く交渉を重ねていきました。複数の施設に協力を仰ぐのは決して容易ではありませんでしたが、結果として、ヒカリエや東急プラザ等で時期をずらしながら小道具の展示を行うなど独自のキャンペーンを展開。限られた予算内で大きな宣伝効果を上げることができました。自分が練り上げたプロモーション施策が具体的な数字として表れ、満員の客席とスタンディングオベーションを見た時の達成感は、何にも代えがたいですね。
2020年に再演されたミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の作品担当を任されたことです。新型コロナウイルスの影響により、一時は全公演が中止の危機に直面しました。しかし、長期間稽古を重ねてきたキャストやスタッフの熱い思い、そして作品を待ち望むお客様のために、期間を約半分に短縮しての上演が決定したのです。当時は感染対策の明確な実例が存在しない手探りの状態。劇場や共催社と幾度も協議を重ね、客席を半分にするなど、お客様が安全に観劇できるルールをゼロから構築していきました。先行きが見えず不安が募る中、各セクションを尊重しながら連携を図る調整力と危機管理能力が問われる日々でした。そうした困難を乗り越え、なんとか幕が開いた公演初日。厳しい状況下にも関わらず、劇場へ足を運んでくださったお客様の姿を見た時の感動は、今でも鮮明に記憶に残っています。
CHAPTER 03
年次やキャリアに関係なく、「これをやってみたい」と思ったことに対して、積極的にチャレンジさせてくれる環境があることです。私自身キャリア入社ですが、入社後わずか半年で「どうしたらお客様がホリプロの舞台作品に足を運んでくださるか、自分で考えて実行してみてほしい」と告げられ、団体セールス担当として大きな裁量を任されました。また、近年ではミュージカル『カム フロム アウェイ』を担当した際、業界でも新しい試みとなるNFTチケットの導入に挑戦しました。長い歴史と確かな実績を持つ企業でありながら、決して過去の成功体験に固執することなく、前例のないビジネスモデルをいち早く取り入れていく気風が根付いています。社員一人ひとりの想いや考えを尊重し、あらゆる挑戦を後押ししてくれる風通しの良さこそが、ホリプロで働く魅力だと実感しています。
デジタル化が進むエンタメ業界において、ホリプロが持つ多様なデータを駆使し、数字と分析に強いセールスプロモーターになることです。現在、社内ではデータ分析や顧客管理を担うマーケティング体制の強化が進められています。私自身もその流れを牽引し、チケット販売におけるデータを論理的に読み解くことで、より効果的かつ戦略的なアプローチを確立したいと考えています。経験や感覚だけでなく、根拠のあるプロモーション施策によって、ホリプロの素晴らしい舞台作品を一人でも多くのお客様に届けていきたいですね。また、ライフステージが変化する中でも、仕事と家庭のバランスを保ちながらキャリアを築き、大好きなエンタメビジネスの第一線で長く活躍し続けることも目標の一つ。自分らしい働き方を体現し、後輩たちの確かなロールモデルとなれるよう、これからも進化を続けていきたいです。